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今年に入って読んだ面白い本を3つ教えて! に参加中!
もう2015年も残すところわずかになった。というかあと1日と少ししか残っていないので大急ぎで2015年に読んだ本をまとめておく。

1月 『ローマ人の物語』との死闘


今年こそ塩野七生の『ローマ人の物語』を読もうと意気込むものの12月時点で全15巻中7巻途中までしか読めていない。2016年が終わる頃にはすべて読めているはず・・・・。たぶん。1月に読んだのは『本棚にもルールがある---ズバ抜けて頭がいい人はなぜ本棚にこだわるのか』や『桜宮高校バスケット部体罰事件の真実―そして少年は死ぬことに決めた―』など10冊。


その中で最も印象に残ったのは『平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)』。古典ということで毛嫌いしていたが読んでみて大正解。この ビギナーズクラシックスのシリーズは僕のように古典を毛嫌いしている人にもおすすめ。とても読みやすい。

平家物語 (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

2月 イスラム国から流星ワゴンまで


このころはドラマで『流星ワゴン』が放映されていて、最終回まで待ちきれずおもわず原作を読んでいた。重松清さんの作品はそのほかにも『とんび (角川文庫)』 が大好きだ。そのほかには、『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』を読んでいる。


11月にはパリで同時テロが起こるが、今年もイスラム国が大きく取り上げられた一年だった。まだ、未読ではあるが、ウエルベッグの『服従』も一部では話題になった。 2月は合計10冊の本を読んだのだが、その中でピカイチだったのは、竹村公太郎の『日本史の謎は「地形」で解ける (PHP文庫)』。少し古い本になるが、知的興奮にあふれる1冊であった。文庫になっているので価格もお手頃で嬉しい限り。



3月 そしてまた3.11はやってくる


東日本大震災から丸4年となった。多くの人にとって震災が過去のことになりつつある。しかし、今も苦しみ続けている人がいることを忘れてはならないように思う。その4年を迎える月に『日本‐喪失と再起の物語:黒船、敗戦、そして3・11 (上)』を読めたのも何かの縁を感じた。 


また、今年は『マシュマロ・テスト:成功する子・しない子』や『「学力」の経済学』など脳科学の知見などを元にした教育についての本が目についた。そんな中の1冊『成功する子 失敗する子――何が「その後の人生」を決めるのか』を3月のベストブックに選びたい。


4月 良作が豊作。人間が野生に目覚めるとき。


僕は読んだ本の記録を手帳に書いていて、そこには本への評価を点数で記している。それを見るとなぜか4月は高得点の本がやたらと多い。最高得点をつけたのが『GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』『エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする』『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』『渋沢栄一の「論語講義」 (平凡社新書)』の4冊。


この中から1冊を選ぶのは容易ではないけれど、『GO WILD 野生の体を取り戻せ! ―科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス』を選びたい。今年はスコット・ジュレクの『EAT&RUN』 も読んだし、後述することになるであろう『ナチュラル・ボーン・ヒーローズ―人類が失った"野生"のスキルをめぐる冒険』も良かった。人間と走ることの関係、人間本来の食などについての本が充実してきているように感じる。『ゼロ・トゥ・ワン―君はゼロから何を生み出せるか』でピーター・ティールが言っているように「栄養学」と言う分野はいま最もホットなのかもしれない。



5月  ビジネス書の大半はゴミだけど・・・


大学にいたころは、自己啓発書やいわゆるビジネス書ばかり読んでいた。それがいまではそれらの分野の本はめっきり読む量が 減った。しかし、それらのジャンルにも良い本はある。先述したようにアドラー心理学について書かれた『嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え』は良い本だったし、しっかりとしたエビデンスに基づいて書かれている本は、やはりためになる。(まぁ多くはゴミだけど・・・)


いわゆる自己啓発の分野には入らないのだろうけど、この月に読んだ『イノベーション・オブ・ライフ ハーバード・ビジネススクールを巣立つ君たちへ』や『信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学』には、人生観をゆさぶるような衝撃を受けた。中でもネルソン・マンデラという人の生き方からは真の強さと寛容(クレメンティア)について多くを学ばせてもらった。

信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学

信念に生きる――ネルソン・マンデラの行動哲学

  • 作者:リチャード・ステンゲル,Richard Stengel
  • 出版社:英治出版
  • 発売日: 2012-09-18


6月 もしも、キリストがヤクザの組長だったら

6月は『アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために (ベスト新書)』『ポジティブ心理学が1冊でわかる本』など心理学系の本や『実践するドラッカー』シリーズなどのビジネス書、『ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語IV』『男たちへ―フツウの男をフツウでない男にするための54章 (文春文庫)』といった塩野七生作品など様々なジャンルの本を読んでいる。


面白いという意味では、架神 恭介の『仁義なきキリスト教史』なんかはずば抜けていた。この作品はキリスト教の歴史をヤクザたちの世界として描いているのだが、あながち的外れでもないように思えた。宗教に縁遠い人にとっては、読みやすい1冊だろう。


全体的に面白い作品が多かった6月だが、月間ベストブックはやはり塩野七生の『ユリウス・カエサル ルビコン以前──ローマ人の物語IV』だろう。本作ではカエサル、つまりシーザーがルビコン川を渡る(当時、軍隊を組んだままルビコンを渡ることは国家への反逆とされた)までが描かれている。


好き嫌いはあるだろうが、ユリウス・カエサルという人類史に残る傑物を生き生きと描いた本作と『ユリウス・カエサル ルビコン以後──ローマ人の物語V』は、塩野七生作品の中でも特に秀でた出来になっているので、まだ読んでいない人はぜひ読んでみてもらいたい1冊である。



 
2015年のベストブック下期編へつづく