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毎年、中央公論社が発表している新書大賞。その歴代受賞作品の傾向をまとめていきたいと思う。新書は情報がコンパクトにまとまっており、何か新しいことを学ぼうとするときにとても重宝する。一方、ハズレの作品も多く出版されるので良書を見極める必要がある。その一助となれば幸いである。


2017年 2016年 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年 2009年 2008年
新潮新書







中公新書


1
扶桑社新書








講談社現代新書
1 2


朝日新書







岩波新書



1



文春新書




1



集英社新書







幻冬舎新書

1




角川oneテーマ21


1



平凡社新書


1





ちくま新書








ちくまプリマー新書








星海社新書








光文社新書







中公新書ラクレ













各年、5位までに入った新書をレーベルごとに一覧にまとめたのが上の表(2009年は4作品、2008年は3作品)。合計で47作品が入っている。


こうしてみていくとレーベルごとに入賞作数に大きなばらつきがあることがわかる。最多は中公新書の11点、続いて講談社現代新書の7点、岩波新書5点、朝日新書・文春新書・幻冬舎新書・角川oneテーマ新書が3点となっている。


5位以内の入賞作品がある年を数えると中公新書7年、講談社現代新書6年、岩波新書4年、文春新書・幻冬舎新書・角川oneテーマ新書が3年ということになる。


この新書大賞は中央公論社主催のものなのでその分は差し引く必要があるかもしれないが、それを考慮しても中公新書の強さが目立つ結果となっている。


もちろん、新書大賞の選ばれた作品のみが良い作品というわけではないだろうが、ここらへんのレーベルから選べばハズレを引く可能性は比較的低いのではないだろうか。


なお、歴代の新書大賞受賞作品の一覧は新書大賞の特設ページからみることができる。